【わたとくESD通信】
「みんなの」SDGs」
今年度、「鹿田山の保全活動や地域の人々との協働を通して、共に生きてゆく喜びや心豊かに自分らしく生活する力を身に着ける」を活動テーマに、鹿田山のみならず、学校行事や日頃の授業で行っている教育実践を、SDGsの17項目の目標の中から抽出した6項目の目標に当てはめて、意味付け・価値付けを行い、わたとく「みんなのSDGs」として作成をしました。今回、各学部から各々3点を抽出して紹介を致します。
【わたとくESD通信】
令和6年度の取り組みの一つとして、保護者および職員を対象にした講演会を実施致しました。
今回は、本校の教職員のSDGsに関する専門性を高め、保護者とともにESD教育や本校のユネスコスクール活動に対する理解を深める目的で、SDGsに関する幅広い活動を推進されているアンカンミンカンの富所哲平氏を講師に「SDGsを学ぼう~ひとりの100歩ではなくみんなの一歩~」の演題で御講演をいただきました。
〈当日の写真〉
〈職員の感想〉
参加した本校職員の感想を一部ご紹介します。
・SDGsと口にはしていたものの、詳しいことはよく知らずにいましたが、今回の御講義で楽しく、詳しく学ぶことができました。未来の地球のために自分ができることがたくさんあり、すぐに実行できそうなことばかりだったので、実践していきたいと思いました。
・とても興味深い講義でした。日常の中でSDGsのことを考え、私自身も積極的に学び、取り組んでいきたいと思いました。
・物事を伝えるだけでなく、そのつながりを考えることが大切だと感じました。今後の授業づくりでも、つながりを意識した授業づくりに努めていきたいと思います。また、たくさん頑張るのではなく、できることから一歩始めてみようと思いました。
【わたとくESD通信】
令和6年度の活動方針
渡良瀬特別支援学校は、みどり市の鹿田山に隣接したところにあります。この里山の資源を活かした本校の教育活動を認知してもらい、継続しながらより深化していきたいという思いから、ユネスコスクール加盟申請に至り、昨年度、国内審査を通過して、キャンディデート校に認定されました。現在、ユネスコ本部による正式加盟を待っているところですが、ユネスコスクールとしての活動を発展させていきたいと思っています。
令和6年度は「鹿田山の保全活動や地域の人々との協働を通して、共に生きてゆく喜びや心豊かに自分らしく生活する力を身に付ける」を活動テーマに、鹿田山のみならず、学校行事や日頃の授業で行っている教育実践を、SDGsの17項目の目標の中から抽出した6項目の目標に当てはめて、意味付け・価値付けを行い、わたとく「みんなのSDGs」として作成をしていきます。
【わたとくESD通信】
ペットボトルキャップ回収報告・お礼
昨年度、高等部生徒会の生徒から「ユニセフなどを通して、世界の子ども達がワクチンを受けられるようにするため、ペットボトルキャップを集めたい。」という意見が出ました。
生徒会で話し合い、回収箱やポスターを作成し、昨年度2月より活動してきました。
生徒会役員が順番にキャップ回収当番になり、週1回7カ所の回収場所を周り回収しています。
また、高等部作業学習エコリサイクル班でも、ペットボトル回収作業の一環としてキャップ回収に参加しています。
回収したキャップは、数を数え重さを量ったものを参考に、本校で回収したおおよその数を計算しています。ある程度の数量が集まったら、社会福祉法人 みどり市社会福祉協議会へ寄付させていただいています。ペットボトルキャップ860個でポリオワクチン1人分になるそうです。
ペットボトルキャップ回収協力に感謝申し上げますとともに、引き続き今後ともご協力よろしくお願い致します。回収場所は以下の通りです。
◯回収場所:児童生徒…校内の各所に回収箱を設置。
保護者…西キャノピーに回収箱を設置、生徒会あいさつ運動担当が回収。
職員…職員室、事務室に回収箱を設置
◯キャップは洗って乾かしたものをビニール袋等に入れ、袋のまま回収箱に入れてください。
【わたとくESD通信】
書き損じハガキキャンペーン回収報告・お礼
先日、ユネスコスクールキャンディデート校の活動の一つとして実施した書き損じハガキの回収では、保護者の皆様のご協力を賜り、190枚というたくさんのハガキを回収することができました。ご協力ありがとうございました。
今回、回収したハガキは、学校から日本ユネスコ協会連盟に送り、その後、日本ユネスコ協会連盟のホームページで報告することになっております。
集められた「書き損じハガキ」は、発展途上国への教育支援活動「ユネスコ世界寺子屋運動」で貧困などにより公教育を受けられずにいる子ども達への学びの場(寺子屋)提供のために使用されます。ハガキ17枚でカンボジアでは、子どもが1ヶ月学ぶことができます。
今後とも、本校の活動に一層のご理解とご協力を賜りますようにお願い申し上げまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。
【わたとくESD通信】
「鹿田山カレンダー」作成
令和5年度の取り組みの一つとして、「鹿田山カレンダーづくり」を行いました。鹿田山での活動は、本校のESDを推進するための重要な柱となるものです。その鹿田山を児童生徒がより身近に感じ、鹿田山についての知識を広げたり深めたりできるように、また、他学部の活動の様子を知る機会になるようと考え、この活動を始めました。
各クラスの鹿田山での活動の様子や、見つけた花や昆虫、季節による自然の変化などを撮影した画像を貼ったり、大間々高校とのさつまいも苗植えや収穫を通しての交流の様子などを言葉で表現したりして、作成しました。
「鹿田山カレンダー」は、現在玄関前に掲示されており、児童生徒だけでなく、本校を訪問される方々の目を楽しませてくれています。
【わたとくESD通信】
職員研修「子供たちへの授業に生かせる鹿田山の魅力」
令和5年度の職員研修の取り組みの一つとして、講演会を行いました。
講演を二部に分け、第一部は鹿田山の保全活動に取り組んでいるNPO法人鹿田山環境保全ネットワークの細野様、堀田様を講師に「鹿田山の魅力とその周辺環境保全活動」、第二部は鹿田山での本校生徒の活動の様子をタイの学会等で発表してくださっている、筑波技術大学名誉教授の荒木様を講師に「渡良瀬特別支援学校高等部の作業学習における「環境保全班」の活躍~自然豊かな鹿田山フットパスにおける取り組みの中で~」の演題で行いました。
第一部の細野様には、鹿田山が今の姿に至るまでの歴史と未来への構想や鹿田山での綿花やそばの栽培についてや、菜の花から菜種油を作ることになったお話を聞くことができました。
第二部の荒木様には、鹿田山で高等部生徒が行っている作業の様子を見た利用者の方の思いについてお聞きし、鹿田山で見られる花々、動物や野鳥、昆虫や蝶などの写真を見せていただきました。
参加された先生方の感想を一部ご紹介します。
◯授業で何度か行くことがある鹿田山ですが、約10年様々な保全活動が行われてきたことを知りました。講師の方の話の中に、「生活する中で必要なものをみんなで守る」「自分たちが壊してしまったものがあるから」という言葉には、ハッとさせられました。自分にもできることを子どもたちとの学習の中でも見つけていきたいなと思いました。
◯子どもたちと何度も足を運んでいる場所だったが、こんなにも様々な種類の花や動物がいる自然豊かな場所だと知らず、鹿田山に対する考えも変わり、今日は大変勉強になりました。
◯「鹿田山」の歴史について聞いて、鹿田山に対するNWの皆さんの思いや熱意が伝わってきました。高等部の活動を「強力な力」とおっしゃっていたのが嬉しくも誇らしくも思いました。
【わたとくESD通信】
小学部黄グループ(5、6年生) 生活単元学習「町へ出かけよう~東毛酪農~」 令和6年1月に実施
SDGs9「産業や技術革新の基盤をつくろう」
<9-4>資源をよりむだなく使える、環境にやさしい技術や生産の方法
SDGs12「つくる責任 つかう責任」
<12-3>捨てられる食料(一人当たりの量)を半分に減らす
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」
<15-9>生態系や生物の多様性を守ることの大切さ
「みんなが大好きな給食」を出発点として、地域とのつながりを学習しました。栄養教諭から、群馬県で多く作られている作物や生産者について話を聞いたり、調理室を見学したりしました。
以前から、登下校や外出のときに見かける乳牛が気になっていた子どもたち。そこで、毎日飲んでいる牛乳について調べました。乳牛の大きさや特徴に驚きの連続!
東毛酪農協同組合に見学に行きました。牛乳瓶を洗浄している機械や牛乳のパック詰めラインを見学しました。たくさんの人が朝早くから働いていること、環境のことを考えて牛乳瓶や紙パックをリサイクルしていること、鮮度が大切な牛乳が無駄にならないようにアイスやチーズなどに加工していること、だんだん酪農家が少なくなってきていること・・・。知らなかったことを、たくさん知ることができました。
身近な地域で作られている牛乳を大切にしていきたい気持ちが芽生えたようで、「笑顔で牛乳を飲みたい!」と話していました。
【わたとくESD通信】
令和6年1月12日(金) 16:30~18:00
創価大学 ユネスコスクールチャレンジ校等 応援企画シンポジュウム
「持続可能なユネスコスクールの実践と特別支援学校からのチャレンジ」に参加
【内容】
<実践報告>
群馬県立渡良瀬特別支援学校(星明彦教諭、白木祐子教諭)
大牟田市立大牟田特別支援学校(吉田雅史校長)
~コメンテーター~
丹野哲也 先生(東京都立多摩桜の丘学園統括校長)
実践発表者とコメンテーターはそれぞれオンラインでつながり、参加者は創価大学での視聴という形式で行われました。本校職員も希望者は、本校視聴覚室にて視聴させていただきました。
今回は、ユネスコスクールとしても数少ない特別支援学校の実践発表ということで、意義深いシンポジウムだったのではないかと思います。企画、準備をしていただいた創価大学の山内俊久先生には大変お世話になりました。山内先生には、本校のASPUnivNet(ユネスコスクール支援大学間ネットワーク)として日頃からご支援をいただいています。
本校の発表内容について、当日使用したスライドをPDFで公開いたします。興味のある方は、こちらをご覧ください。なお、ご覧いただいて何か質問やご意見等をお持ちの方は、メール等で本校までお知らせいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
【わたとくESD通信】
令和5年12月12日(火)
「第9回 群馬県ユネスコスクール研修会~兼 第12回藤岡市ユネスコスクール研修会~」に参加
藤岡市の地域センター藤岡で開催されたユネスコスクール研修会に参加してきました。
第Ⅰ部の講演では、「横浜市立学校におけるSDGs達成の担い手育成(ESD)~はまっ子未来カンパニープロジェクトによる地域・社会との連携・協働~」という演題で横浜市教育委員会の3名の指導主事の先生方が横浜市の先進的な取り組みについて紹介してくださいました。「SDGs達成の担い手育成(社会づくり)」と「キャリア教育(自分づくり)」という2本柱で取り組んでいらっしゃるということで、まさに“Well‐being”だと感じました。
第Ⅱ部の「SDGs活動報告・現状と課題」では、本校と株式会社ベルクがそれぞれに活動報告を行いました。本校の発表内容は、
1.鹿田山の紹介
2.本校の目指すESD
3.高等部環境保全班の実践紹介
でした。20分程度の短い発表でしたが、特別支援学校ならではの活動に、多くの方に興味をもっていただけたのではないかと思います。以下に、本校の発表に関する参加者の感想を一部ご紹介させていただきます。
〇本校の取り組みを見直し、確認することにつながる横浜市や渡良瀬特別支援学校の報告は大変興味深く、参考になった。
〇「わたとくSDGs」を参考にその地域に即して目標を作り替えると、より身近になり、取り組みやすいと思った。
〇渡良瀬特別支援学校の発表で、ESD活動を通して子どもたちが挨拶の大切さを学んだり、多くのことができるようになったり、地域の人たちとのかかわりが持てたりする姿を見ることができ、うれしく思うとともに、ESD活動の影響力の大きさと子どもの成長に対する効果の大きさを改めて感じた。
〇本日の研修会の内容をもとに、学校の経営方針や全体計画の中にいかに取り入れていくことができるかを考え、ESD/SDGsを全教育活動を通して日常的に取り組めるようにしていきたいと改めて感じた。
〇地域連携の大切さがわかった。健康で心豊かに生きる力、生活する力、社会に参加する力など、身に付けたい資質・能力の大切さがわかった。
〇鹿田山の実践については知らなかったので、それほど遠くないので行ってみたい。自立・社会参加を目指すことは、どの学校でも願っていることだと思う。
【わたとくESD通信】
ユネスコスクール重点活動分野【地球市民および平和と非暴力の文化】
SDGs4「質の高い教育をみんなに」
<4-8>
子どものこと、障害や男女の差などをよく考えて、(中略)すべての人に、安全で、暴力のない、誰も取り残されないような学習の環境を届ける
12月10日 世界人権デー
12月4日(月)~10日(日)の人権週間に合わせて、本校では学部ごとに人権についての学習をしました。
高等部、中学部は初めに校長からの人権についての講話の後、人権をテーマとした動画の鑑賞をし、感想を話し合いました。
小学部は学部を3つのグループに分け(低、中、高学年)「自分や友達のよいところ」をテーマにした絵本や教科書(☆本)の読み聞かせをしたり、「よいところ」探しをしたりしました。
また、高等部、中学部ではポスターや標語作りをしたクラスもありました。全体では、共同作品として、色々な形の枠に「自分のよいところ」「好きなもの」などを文字で書き入れたり、イラストを描き入れたりし、大きな台紙に自由に貼っていきました。これらの作品は1月30日~2月9日まで、みどり市の笠懸公民館に掲示されています。
人権週間では、高等部の生徒会役員の生徒が、朝早くから玄関で旗を持って啓発運動をしました。人権週間で、改めて人権についてじっくり考える機会をもち、「自分や身の回りの人を大切にしたり、優しくしたりする」「よいところに気付き、自分に自信をもってもっと自分を好きになる」などのきっかけになるとよいと思います。
【わたとく ESD 通信】
高等部 環境保全班・サービス班「愛鳥について学ぶ勉強会」 12月5日(火)3,4校時
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」 <15-9>生態系や生物の多様性を守ることの大切さ
本校は愛鳥モデル校として指定を受けており、ESDの一環として自然保護理解を深めるため、日本野鳥の会の方をお迎えし、野鳥についての話や巣箱や給餌台作成などの勉強会を行いました。
本校近くの鹿田山に訪れる野鳥等の特徴や、鳴き声の説明を受けたあと、巣箱とバードテーブルと呼ばれる給餌台作りを行いました。巣箱に釘を打つ作業では曲がらないように気をつけながら打ち込んだり、給餌台作りでは野鳥が餌を食べやすい大きさを考え、牛乳パックを切り広げたり、生徒達は真剣なまなざしで取り組んでいました。
最後に講師の先生方に、「どんな餌をあげたらよいのか」「巣箱を設置する木はどんな木がいいか。高さはどれくらいがよいのか。」など、熱心に質問する姿が見られました。作成した巣箱は、校内の木に設置し、どんな野鳥が訪れてくれるのか、楽しみに観察しています。
【わたとく ESD 通信】
10月20日(金)小学部 青グループ(3,4年生)生活単元学習 2,3校時
「小・中学生のためのフォレストリースクール」を鹿田山で実施
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」
<15-9>生態系や生物の多様性を守ることの大切さ
<はじめに>
講師の須田さんから、野山を歩く時の注意(ハチやヘビなどの危険生物)や虫捕り網の使い方などについてのお話がありました。子どもたちは、熱心に話を聞いていました。一人に1本ずつ虫捕り網を用意していただきました。
<虫捕り網を持って虫を捕まえる>
子どもたちにとってはおそらく初めての体験。バッタがたくさんいたので、バッタをねらって網で捕まえます。
はじめは網をうまく使えない子どもも、教師と一緒に何度か使っていくうちに、一人で使えるようになりました。
<斜面を登って夢中で虫を追いかける>
子どもたちは、普段は登らないような急な斜面も力いっぱい登っていました。こんな姿は、普段の学校生活ではあまり見られません。
捕まえたバッタは、ペットボトルでつくった入れ物に入れます。虫に触れる子もいれば、教師に手伝ってもらう児童もいました。
<捕った虫を返す>
ペットボトルの中が虫でいっぱいになった子もそうでない子も、一斉に虫を逃がしてあげました。
「バイバイ」と手を振りながら、しばらくの間お別れしていました。
<落ち葉を拾うなどして植物について学ぶ>
虫を逃がした後は、フットパス(遊歩道)を歩きながら、足元に落ちている落ち葉を拾ったり、アサギマダラが好むフジバカマなどの植物についての説明を受けたりしました。実際に、フジバカマの葉をつぶしてにおいをかいでみると強いにおいを感じることができました。
< 次第に講師の話に夢中になる子どもたち>
歩きながら、大きな女郎蜘蛛を見つけて「これはなんていうクモですか」と質問する児童もいました。
また、冬眠前のカエルを見つけて、「カエルを触った手では目をこすらないようにして、手をよく洗うこと」などを教えていただきました。
<おわりに>
短い時間でしたが、子どもたちにとってはワクワク、ドキドキした貴重な体験となりました。
講師の方が、NPO法人鹿田山保全ネットワークに参加している方だったこともあり、鹿田山の魅力を子どもたちにたくさん伝えていただきました。
【わたとく ESD 通信】
ユネスコスクール・キャンディデート校になりました!
ユネスコスクールとは、ユネスコの平和理念を実現し、持続可能な開発のための教育を実施する学校によって構成されている、国際的な学校間ネットワークです。詳しくは、こちらをご覧ください。
加盟申請における国内審査を終え、ユネスコ本部に申請中の(または申請を行う段階にある)学校は、「ユネスコスクール・キャンディデート」と位置付けられ、この時点からユネスコスクールの国内ネットワークに加入することとなります。
本校は、昨年度1年間のチャレンジ期間を経て、今年度の8月4日付で「ユネスコスクール・キャンディデート」の承認を受けました。現在、群馬県ではユネスコスクール(キャンディデート校を含む)が34校あります。特別支援学校としては、全国で14校目ですが、県内では初になります。
ユネスコスクールを目指して、先進校の実践を参考にしながら、本校の特色を生かした活動をしていきたいと思います。
【わたとくSDGs通信】
冬休みに入った昨年の12月27日(火)に「2030SDGsカードゲーム研修」を行いました。保護者と教職員が対象の研修でしたが、74名の参加がありました。密を避けるために午前の部と午後の部に分けて同じ内容で行いました。講師は、神部安希子氏(株式会社ミツバ環境ソリューション)、富所哲平氏(吉本興業・アンカンミンカン)、宮坂あつこ氏(FMきりゅうアナウンサー、ジョブラボぐんま代表理事)の方々でした。それぞれに興味深い内容だったので、楽しく有意義で、あっという間の3時間でした。
この日、アンカンミンカンの富所氏は、年間100回目の記念すべき講演会となりました。そこで、サプライズで、本校の山口登志成校長より表彰状の授与がありました。富所氏には、喜んでいただけたようです。
今後も3名の講師の方々に指導助言を仰ぎながら、本校のSDGsを進めていきたいと思っています。
神部安希子氏
富所哲平氏
宮坂あつこ氏
表彰授与の様子
【わたとくSDGs】渡良瀬特別支援学校はSDGsに取り組んでいます!
<SDGsってなんだろう?>
~人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標~
貧困、紛争、気候変動、感染症。わたしたち人類は、これまでになかったようなたくさんの課題に直面しています。
このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)です。
持続可能とは何かをし続けられる、ということです。
SDGsは、わたしたちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために進むべき道を示した、つまり、ナビのようなものです。
人類はいま、そのナビが示す方向に進めているでしょうか?そして、あなた自身はどうでしょう?
さまざまな社会の課題とSDGsとのつながりを知り、
「持続可能な世界を築くためには、何をしたらいいだろう?」
「SDGsの達成のために、自分はどんなことができるだろう?」
ひとりひとり、みんながそれを考えて、行動することが大切です。
~公益財団法人 ユニセフ協会 SDGsCLUBより引用~
<ESD~持続可能な開発のための教育~>
ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
今、世界には気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等人類の開発活動に起因する様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことで、問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動です。
つまり、ESDは持続可能な社会の創り手を育む教育です。
~文部科学省 ユネスコの活動(教育)より引用~
<わたとくSDGs>
群馬県立渡良瀬特別支援学校は、ひとりひとりがSDGsに興味を持ち、自分にできることからはじめてみようということで、SDGsの推進に取り組んでいます。そして、学校全体で、SDGsへの理解を深め、持続可能な社会の創り手を育もうと、現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉えて、身近なところから取り組んでいます。そして、問題解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して学習・教育活動を展開しています。
渡良瀬特別支援学校は、みどり市の鹿田山に隣接したところにあります。高等部を中心に「NPO鹿田山環境保全ネットワーク」の一員として、鹿田山の自然を守り、人々が憩いの地として集えるようにチップ敷きなどの活動を行っています。地域の人々とつながり、豊かな自然の恵みを学習に生かして、教育活動を展開しています。
ひとりひとりの活動は小さなことかもしれませんが、全校で力を合わせて、継続し、地域の人々とつながることで、少しずつ大きな力になっていけばいいなと思っています。
4「質の高い教育をみんなに」を中央において、中央下の『ガバナンス』に関係する目標の中から17「パートナーシップで目標を達成しよう」を、左右下の『環境』に関する目標から12「つくる責任、つかう責任」と15「陸の豊かさも守ろう」を、左右上の『社会』に関係する目標からは3「すべての人に健康と福祉を」と11「住み続けられる街づくりを」を、中央上の『経済』に関する目標からは8「働きがいも経済成長も」を、本校の教育活動と特に関連深い目標として選び、大きなアイコンにして配置した。本校におけるESDの目指す方向を視覚的にわかりやすいように整理したこの図を「わたとくSDGs」と名付け、職員や児童生徒に親しんでもらうために、学校内の各教室等に掲示してある。